2015年の北陸新幹線金沢開業以降、金沢をはじめとして企業の支店や新店舗の進出が相次ぎ、それまでも高水準だった求人がますます増加傾向に。その勢いは継続し、福井は全国トップです。
有効求人倍率
2023年度平均有効求人倍率 厚生労働省および各県労働局 雇用情勢より作成
三県いずれも製造業をはじめとした基盤産業があることから正規雇用率が高く、平均を大きく上回っています。
正規雇用で安心して、しっかりと働ける環境が整っています。
正規の職員・従業員の割合
2022年総務省統計局調査「正規の職員・従業員の割合(生産年齢人口)」より作成
高い有効求人倍率を反映して、完全失業率は北陸三県の平均値で全国平均を下回っています。仕事を見つけやすい環境と言えるでしょう。
完全失業率
総務省統計局「労働力調査(基本集計)2023年(令和5年)平均結果の要約」
女性の働く意欲が高い北陸の女性就業率は、三県いずれも高いのが特徴。女性にとって働きやすい場といえます。
女性就業率
国勢調査2020年「生産年齢人口」より作成
富山県は豊富な水と安価な電力に恵まれ、全国と比べて第二次産業の比率が高いのが特徴です。二次産業就業者の割合が全国1位※1で、特に住宅用アルミニウム製サッシは全国シェアトップ※2を誇ります。
また、「富山のくすり」で知られる医薬品は今も製造が盛んです。容器や包装など医薬品の関連産業も合わせて発達しています。
近年は産業用ロボットの製造・開発に挑む企業もあるなど、先進技術にも積極的に取り組んでいるほか、北陸新幹線の開業以降は観光客が増加傾向にあり、宿泊施設や飲食店が増えつつあります。
※1…2020年「国勢調査」より
※2…2021年「経済センサス活動調査(製造業)」より
産業別就業人口
国勢調査2020年「産業別就業人口」より作成
建設機械・繊維機械をはじめ、工作機械や食品関連機械などの生産が盛ん。製造品出荷額等割合は機械が6割超※1を占めるなど基幹産業となっています。
また古くから繊維の生産が盛んです。ほか、全国でも有数のニッチトップ企業が多いのも特徴です。さらにIT・情報産業も成長しており、人口あたりの従業員数は全国8位、事務所数・売上高が全国6位に※2。加えて北陸新幹線の開業以降は観光客の増加により、金沢市内を中心に宿泊施設がオープンしています。
※1…2019年工業統計調査 ※2…2017年特定サービス産業実態調査
古くから繊維産業が盛んで、織物・ニット・染色の分野で全国1位を占める品目を製造しています。近年は、炭素繊維の研究開発が進んでおり、航空機や人工衛星などの先端分野においても使用されています。また、繊維機械・工作機械・自動車関連機器など機械製造や、半導体などの電子デバイスの生産も活発です。
めがねの産地として知られ、眼鏡フレームの生産は全国の96%を占めます。さらに、眼鏡フレームで培ったオンリーワンの技術を活かし、医療器具やウェアラブルデバイスなど様々な分野でも活躍しています。
※2017年データ
北陸三県ともに自動車での通勤がメインで、通勤時間が30分未満の人が、7割強を占めます。
一方で三県いずれも都市部のバス網が発達し、マイカー通勤が厳しい人でも職場まで簡単にアクセスできます。
通勤時間の割合
総務省統計局|日本の住宅・土地-平成30年住宅・土地統計調査より作成
北陸三県いずれも、女性の就業率の高さを反映して、共働き家庭が多いのが特徴です。3県とも共働き家庭がおよそ6割を占め、福井は全国トップです。
中間層の世帯で見ると、北陸は経済的に豊かであると言えます。
共働き家庭比率
国勢調査2020年「共働き家庭比率」より作成
都道府県別経済的豊かさ(可処分所得-基礎支出)
国土交通省国土政策局「都道府県別の経済的豊かさ」より作成
持ち家比率が全国平均の61.2%を大きく超える約70%※1。しかも約70%以上が一軒家です。持ち家延べ床面積は三県が全国平均の1.3~1.4倍※2。自宅でゆとりある暮らしを送れます。
※1…富山県76.8%、福井県74.9%、石川県69.3%
※2…富山県171.8㎡、福井県164.7㎡、石川県158.2㎡、全国平均119.9㎡
(上記データはいずれも総務省統計局「社会生活統計指標-都道府県の指標-2021」)
持ち家比率